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アリシン・にんにくの有効成分を紹介するブログ

日本でのにんにくの歴史

にんにくは日本には中国から朝鮮半島を経てもたらされました。その中国に伝わったのが、漢の武帝の時代(紀元前121年)と言われます。武帝は西方の匈奴をはじめて破った皇帝です。西域に派遣した役人がもたらしたと、古書の「本草綱目」に記されています。

日本に伝わったのは約2000年前の崇神天皇の時代だといわれています。古事記小碓命(ヤマト タケル)東征の逸話に足柄山で白鹿に扮した坂の神を蒜(ひる)で打ち倒したと書かれている。同じ逸話が日本書紀では信濃坂(現在の神坂峠)で白鹿に化けた山の神を蒜で打ち倒したところ、霧が立ち込め道を見失ったが、白い犬が出てきて導いた。旅人が信濃坂で神気に当り病になることがあったが、この後は蒜を噛んで体に塗ると当たらなくなったとする記述があります。ウィキペディアより

また918年の「本草和名」に、にんにくの栽培に関することが書かれています。これが日本における最古の記述です。

984年に編纂されたわが国最古の医書「医心方」は脚気、風邪、虫さされなどの多くの症状に対する処方がまとめられたいますので、薬として使われたと考えられます。

紫式部の「源氏物語」にもニンニクが登場する。第2帖帚木の巻で藤式部の丞が女性を訪ねたさい「極暑の薬草を用いて臭いので会えませんが、ご用は承りましょう」といわれたとあります。ここからにんにくが極暑の薬として用いられていたことがわかります。

にんにくの名前の由来は、仏教用語の「忍辱」が語源です。忍辱の境地を目指して修行する僧侶たちが荒行に耐える体力を作るためににんにくを食したとされます。しかし禅宗では葷酒山門に入るを許さずとして、葷(くん)、葱(ネギ)、韮(ニラ)、大蒜(ニンニク)などの匂いの強い野菜やお酒は、修行の妨げになるので、禅寺には持ちこんではいけないということで、僧侶は普通にはにんにくを食べることは禁じられていました。

明治以降は一般に普及し食べられるようになりました。しかし伝統的な和食にはあまりにんにくは利用されてきませんでしたが、牛肉を食べる際に薬味や毒消しのためにんにくを一緒に食べました。

そして太平洋戦争後に肉食が普通になってきてからスパイスとして普及しました、さらに中国料理、韓国料理さらにフランス料理、南欧料理など食の国際化が進むに連れてにんにくの役割も大きくなってきました。

日本人はにんにくをスタミナ食として考えていますが、歴史的に見てもにんにくは色々な病気の予防に優れた食品です。是非、様々な料理でにんにくを食べる機会を増やせば健康に暮らせるのではないでしょうか。ちなみにクックパッドではにんにく料理がなんと22.2万も掲載されています。