ガンに対しても、NCI(米国国立がん研究所)は何度か「抗癌剤治療を否定するコメント」を出しています。政府もがんになるリスク減少の目標を出しており、各部位のがん検診を目標数値を作り積極的に行っております。これは日本の「健康日本第2ステージ」のがん検診目標よりはるかに高い数値です。
【がんリスク減少目標】
1. 喫煙率を15%以下へ
2. 総カロリーに対する総脂肪と飽和脂肪の割合を各30%以下、10%以下へ減少させる
3. 成人の食事中の炭水化物・繊維の摂取量を増加させる
4. 日光曝露の制限、日焼けガ防止、人工紫外線の曝露の回避を実施する者の割合を60%以上へ
 
このような努力からアメリカでのがん罹患率と死亡率が低下したとのコメントを良く見ます。たしかに発表された数字では、1990年をピークに減少してきています。ことに日本では増加している大腸がんや肺がんが減少しています。
 
しかし、がんによる死亡者数は基本的には増加している。
 
がん患者が減り、死亡者が増えるという矛盾は、元々アメリカ人は①がんより心疾患で亡くなる人が多い②アメリカ社会は自然増や若い移民による人口増化社会である③平均寿命が日本の82歳に比べ78歳と4歳と若い、ここにがんが減っているというマジックがあるのでしょうか。しかし「デザイナーフーズ・プロジェクト」の発表以来、「にんにく」の消費量が3倍になったことなど、アメリカ人の健康管理意識には注目しないといけませんね。