アリシンにビタミンB1の吸収を助ける作用があることが発見されました。
ビタミンB1は体の中で炭水化物を材料として、人が活動するのに必要なエネルギーを発生させるのに欠かせない重要な栄養素です。ビタミンB1が不足すると足のだるさやムクミが出てきます、これが進むといわゆるカッケになります。
ビタミンB1が不足すると、エネルギーが作れないので、体力が低下し疲れやすくなり、しかも疲れが抜けなくなります。ひいては末梢神経や中枢神経に異常をきたし、循環器系、消化器系にも影響を及ぼし体全体のバランスがメチャクチャになってしまいます。
そして、ビタミンB1は熱で壊れやすく、水に溶けやすいため失われやすく、しかも体内での吸収が極めて悪いビタミンです。豚肉などの含有量の多い食品を食べても10㎎程度吸収され、あとは尿として排出されてしまいます。
なんども、お話ししましたがアリシンはこのビタミンB1と合体し、アリチアミンという物質に変化します。
このアリチアミンになることでビタミンB1は脂溶性の性質を獲得して、腸から際限なく吸収されるようになります。
これがにんにくを食べると、疲れが取れたり、疲れにくくなる仕組みです。さあ、今夜は豚肉ステーキにおろしニンニクをたっぷり乗せて食べてみてください。明日の朝はびっくりするほど元気に目覚めますよ。