にんにくは薬としても使われてきた歴史が有ります。
古代のインドではアーユルヴェーダ医療としてにんにくが使用されたことが医療教科書に残っています。
エジプトの薬物治療書「エベリスパピルス」には疲労、衰弱、手足の振るえを伴う神経系疾患などの効用があるとしてにんにくをはじめ22種類の治療薬が記載されています。
近世のヨーロッパでは農民の万能薬として、解毒、潰瘍、天然痘やコレラなどの治療に使用されています。
フランスのパストゥールも感染症菌を殺す効果があることを突き止めました。そしてアフリカではシュバイツァー博士がコレラやチフスの治療に使っています。
にんにくは近代医学が確立するまで万病の治療薬として使用されてきました。
第一次世界大戦中、イギリスは傷痍軍人の治療や赤痢ににんにくを使っています。第二次世界大戦でもソ連は戦士の傷の治療に にんにくを使用し、「ロシアのペニシリン」とさえ呼ばれました。