アリシンが健康に一番!

アリシン・にんにくの有効成分を紹介するブログ

久々にアリシン万歳!

 

しばらくお休みをしておりましたが、仕事もひとまず落ち着きましたので、再びアリシンのお話を再開させていただきます。

アリシンはにんにくに含まれる無臭のアリシンと酵素アリイナーゼが反応して生まれます。地中で虫や細菌がにんにくを食べようとして、かじったりするとアリシンが発生しその臭い匂いで撃退するのです。

このアリシンには抗菌力や抗酸化力があり、そのためにんにくは紀元前から人類の役に立って来ました。古代エジプトではピラミッド建設の労働者に支給されたり、ローマの戦士はスタミナ作りと僻地での伝染病対策として、シュバイツアー博士はアフリカでのコレラなどの薬として活用しました。

しかし、にんにくが科学的に解明されたのは、ごく最近のことで1944年にアメリカの科学者によりアリシンの存在が発見されました。そして1951年にスイスのノーベル賞学者ストールとシーベックがアリインと酵素アリイナーゼが反応してアリシンが発生するメカニズムを発見しました。

日本では1976年に京都大学の藤原元典博士らによりアリチアミンが発見されました。アリチアミンはアリシンとビタミンB1が結合した物質です。ビタミンB1は体の中で炭水化物からエネルギーを作り出す過程で必要な栄養素ですが、水溶性のため吸収しにくく、沢山摂っても尿として排出されてしまうのが難点でした。

しかしこのアリチアミン(別名:活性持続型ビタミン)は性質が脂溶性に代わるため、体内に際限なくビタミンB1を取り込むことが出来るようになります。

有名なアリ〇ミンは原材料がフルスルチアミンとしていますが、アリチアミンの誘導体(基本的構造を大幅に変えずに改変されたもの)です。

だからにんにくを食べると疲れが取れるとか、スタミナが付くと言うのですね。このようににんにくは私たちにとってとても役立つ食品ですし、その効果は実はアリシンに有ったのです。

アリシン万歳ですね! これから少しずつアリシンについて書いて行きますのでよろしくお願いします。