にんにくに含まれる栄養素のうち注目したいのはビタミンB1です。野菜類の中ではにんにくに抜群に多く含まれています。
ビタミンB1は活動力を生み出すエネルギー代謝に必要な栄養素です。私達が毎日食べているご飯やパンなどの炭水化物=糖質は、活動する上でのエネルギーになるものですが、糖質が体内で転換するのに必要な栄養素がビタミンB1です。そのため昔のようにご飯ばかり食べていても、ビタミンB1が足りなければ活動するエネルギーが生まれません。
外食が多くなったいま、お手軽だと言ってファーストフード、インスタント食品、缶飲料(とても糖分が多い)などを暴飲・暴食していると、この大量の糖質を分解するビタミンB1の補給が追いつかなくなりビタミンB1不足となります。
ビタミンB1は私達が毎日元気に活動するのに必要なのですが、残念なことに体内での吸収率がよく有りません。1度に吸収される量は5~10ミリグラムと言われています。そして水溶性ですので吸収されない分は尿といっしょに排出されてしまいます。
何度も書いていますが、アリシンとビタミンB1が結合してできるアリチアミンは「活性持続型ビタミン」と呼ばれ、脂肪に溶けやすくなり吸収率が10倍にはね上がります。さらに体内に蓄えられるようになり、ビタミンB1としての働きを長時間に渡り行うようになります。
夏バテなんて言わずににんにくと豚肉を食べて暑さを乗り切りましょう!!