見出しでローマ人と書きましたが、今はイタリア人ですね。ローマ時代には戦争時などで、スタミナ食や薬としてにんにくは多く使われてきました。その歴史があるためと思いますが、イタリア人はとても上手に にんにくを使います。
イタリアの代表的な料理にパスタ料理がありますが、そのほとんどがにんにくとオリーブオイルを70~80度くらいの低温で加熱調理する場合が多いです。
以前にもお話しましたが、この70~80度という温度はアリシンが分解されて脂溶性のアホエンに変化するちょうどいい温度なのです。
そして同時に他のスルフィド類も生成されるので、疲労防止、血栓予防、ダイエット、免疫増強などの効果が得られます。イタリア人は経験的に知っているのですね。
また、スペインでは魚介類とにんにく・オリーブオイルが定番ですし、南フランスでもにんにく料理にはオリーブオイルを多く使います。
紀元前から伝わる知恵ですね。