昔からにんにくの有効性はあの独特の匂いに秘密があるのではないかと考えられました。にんにくはユリ科のネギ属に分類されますが、他のネギ属と異なるのは「あの匂い」です。
科学の発展が始まった18世紀から「この匂いの研究」に取り組む科学者が出てきました。しかし、なんとこの匂いのメカニズムが解明されるのは19世紀の半ばになってからでした。
1944年にアメリカのカーバリットが当時の最新技術を使い、にんにくには無味無臭のイオウ化合物が含まれていることを発見するとともに、にんにくを切ったり、潰したりすると独特の刺激臭と殺菌力を持ち科学的に変化しやすい「アリシン」と言う物質を抽出しました。
さらに、この研究結果を受けて、1951年にスイスのノーベル賞科学者のストールとゼイベックがアリシンの元になる「アリイン」と交じり合うとアリシンに変化する「アリナーゼ」と言う酵素を発見し、にんにくからアリシンが発生するメカニズムが解明されました。
アリシンはその抗菌作用が利用され感染症や様々な病気に使われ、シュバイツアー博士がアフリカでコレラやチフスの治療にも活用しました。
その後、様々な効能が期待され各種の成人病や感染症などの予防や治療に役立ってきましたが、科学的にはにんにくのどの成分がどの病気に効果があるのかは解明されていません。
にんにくの各成分が関連しあい効果を発揮していると考えられますが、そのベースにはアリシン有と言って過言ではないでしょう。
※1日1片のにんにくを食べましょう。
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