アメリカでは1986年からNCI(米国国立ガン研究所)が「がんに対する栄養療法と治療」に関しての一大プロジェクト「デザイナーフーズ・プロジェクト」を開始しました。
当時、死因のトップであった「がん」の予防が期待できると思われる野菜や果物を科学的に分析してその根拠を解明し、がん予防の可能性を持つ食品を特定しました。その際に第1位に選ばれたのが「にんにく」でした。
※デザイナーズフーズ・プロジェクト図
この「にんにく」に対して、特に注目を集めたのが「臭い成分のアリシン」などのイオウ化合物でした。そして、これ以降アリシンの研究が世界中に広まりました。
アメリカの消費者はそれまで、日本の消費者と同じくにんにくの臭いを敬遠していたそうですが、「デザイナーフーズ・プロジェクト」以降、にんにくの消費量は1990年代で年間約590gであったのが約10年間で倍の1,180gになりました。
※健康産業流通新聞より転載
また、サプリメントに置いてもハーブサプリメントの中でイチョウ葉、高麗人参を押えて、トップの売上を上げるようになりました。これは「アリシン」などのイオウ化合物に対しての期待であり、にんにくサプリメントはアリシン含有量の多い商品がアメリカの消費者の支持を集めるようになりました。