にんにくの栄養成分は「七訂食品標準成分表」によると、100gあたりのエネルギーが136Kcalと野菜では高いエネルギー量を誇っています。
主要成分は水分63.9g、タンパク質6.4ｇ、脂質0.9g、炭水化物27.5g、灰分1.4g、植物繊維6.2gのほかナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、亜鉛など。ビタミン類ではA、EのほかビタミンB１を多く含んでいます。
無臭のアミノ酸であるアリインはにんにく100g中に約１～1.2％含まれていますが、にんにくが傷つくとアリイナ－ゼという酵素と反応して「アリシン」が発生します。
このアリシンがにんにく特有の強いニオイで虫や病原菌から攻撃されるのを守っているのです。
アリシンはにんにくにわずか0.1％含まれていますが、このアリシンがにんにくパワーの正体でした。
にんにくは古代エジプトから薬やスタミナ食品として使われてきましたが、アリシンは、やっと1944年にアメリカのカバリット、ベーリー、バックの3人の学者により発見され、にんにくの強いニオイの秘密が明かされました。
その後、アリシンが人の体に良い影響をあたえる研究が次々と発表されました。
人類の歴史の中で人々は「アリシン」に元気をもらってきたことが、科学的に解明されたのは、ごく最近のことだったのですね。
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